おまとめローンを検討する際に、「このローンを使ったらクレジットカードが使えなくなるのでは?」という不安を抱く人は少なくありません。特に、クレジットカードのキャッシングやリボ払いをまとめる場合、カードそのものの利用停止や解約につながる可能性があります。
この記事では、おまとめローンとクレジットカードの関係を中心に、使えなくなる理由や対処法、利用前に確認すべき注意点などを徹底的に解説していきます。
【1】おまとめローンとクレジットカードの関係とは?
おまとめローンは、複数の借入を一本化することで返済を簡略化し、金利負担を軽減するためのローンです。その対象には、以下が含まれることが一般的です:
- 消費者金融からの借入
- カードローン
- クレジットカードのキャッシング枠
- クレジットカードのリボ払い残高
このように、クレジットカードに関する借入要素がローン対象に含まれるため、そのカードに対する制限が発生することがあります。
【2】クレジットカードが使えなくなる理由
◼ キャッシング・リボ払いをまとめた場合
おまとめローンでキャッシングやリボ払いの残高を返済する場合、そのカード会社では「債務完済」と見なされます。その結果:
- 自動的にキャッシング枠が停止される
- カード会社の判断により、ショッピング枠まで利用停止や契約終了になることも
◼ 他社解約が契約条件となっている場合
金融機関によっては、契約時に「対象借入先の契約をすべて解約すること」を条件にしているケースがあります。
たとえば、銀行系のおまとめローンでは:
- 解約証明書の提出が必要になる
- 契約違反になるとローン契約が無効となる可能性も
◼ 信用情報の変化によるカード会社の判断
おまとめローンの実行により、信用情報に「借換え」の記録が残ります。カード会社によっては、
- 一時的に「与信枠の見直し」
- 自動的に「カード利用制限」
といった対応が取られることもあるため注意が必要です。
【3】ショッピング枠は使えるのか?
◼ ケースバイケースで利用可能
キャッシングやリボ払いをまとめたとしても、**ショッピング枠まで影響を受けない場合もあります。**ただし、これは以下の要素に左右されます:
- クレジットカード会社の審査方針
- ローン契約書に記載された解約条件
- 借換えの対象としてショッピングリボが含まれているか否か
→ リボ残高が含まれている場合は、ショッピング枠も停止される可能性が高いと考えておいた方が良いでしょう。
【4】公共料金などの支払いに使っているカードは要注意
多くの人が、クレジットカードを「生活のインフラ」として使っています。
- 電気・ガス・水道代
- スマホ料金
- ネット・サブスクリプション
これらをおまとめローンの対象カードで支払っている場合、カード停止により支払い不能となるリスクが出てきます。
◼ 事前に対策を講じるべき
- 他のカードに支払先を変更しておく
- 引き落とし口座振替へ切り替える
- 契約するローンの「他社解約要否」を事前確認する
【5】契約前に確認すべきポイント
おまとめローンを利用する前に、必ず次の項目を確認しましょう。
◼ 1. 契約書の「解約要件」
- 解約義務が明記されているか?
- 解約しないと契約違反になるのか?
◼ 2. まとめ対象に含まれる項目
- キャッシングのみ?
- リボ・ショッピングも含む?
◼ 3. クレジットカードの契約内容
- 解約条件や枠停止の可能性についてカード会社に問い合わせる
◼ 4. 支払連携サービスの見直し
- 公共料金や定期支払サービスの変更を事前に済ませる
【6】対処法と選択肢
クレジットカードを使い続けたい、または生活インフラとして維持したい場合は、以下の方法で対処が可能です。
◼ おまとめ対象に含めない
- クレジットカードのキャッシングは残しておく
- 他の借入(消費者金融・カードローン)だけをまとめる
◼ 別のカードを用意する
- 支払い専用カードをあらかじめ発行しておく
- 使用頻度の低いカードを「生活費用カード」に設定する
◼ 銀行系ローンや多目的ローンを検討
- クレカのリボやキャッシングをあえて対象にしない選択肢
- 多目的ローンで自由に借換えすることでカードはそのまま維持可能
まとめ:おまとめローンの活用でクレジットカードを失わないために
おまとめローンは、返済を一本化する便利な手段ですが、クレジットカードの利用に制限がかかる場合があることは意外と知られていません。
✔ 覚えておくべきポイントまとめ
- キャッシング・リボ払いをまとめるとカードが使えなくなる可能性あり
- ショッピング枠の利用可否はカード会社と契約内容次第
- 公共料金支払いに使っているカードは、あらかじめ変更を
- ローン契約書に「他社解約義務」があるかを必ず確認
正しい情報と準備があれば、**おまとめローンを活用しながらクレジットカードも維持することは可能です。**焦らず、冷静に比較・検討し、自分にとって最良の選択肢を見つけましょう。
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